2024年度、6年生を中心としたTOPチームが全日本予選7ブロック大会優勝、そして東京都中央大会進出という素晴らしい成果を収めました。東京都約700チームの中でベスト70位圏内(上位約7%)に食い込んだこの結果は、決して「エリート教育」の賜物ではありません。
千駄谷SCというクラブが何を大切にし、どのように選手を育てていくべきか、その答えを6年生たちが背中で示してくれました。
① 今回の最大の収穫(結論)
クラブとして
「ブロック大会を優勝するために何が必要か」
「中央大会を勝ち抜くには、さらに何が必要か」
を、実体験として理解できたことが、今回の一番大きな収穫でした。
この経験を、今後後輩たちを強化していく上で示せることに、大きな意味があります。
② 今回の6年生の学年の特徴(背景)
この学年は、
「低学年の頃に区民大会でメダルを取っていた学年ではない」
「低学年から毎週遠征に出ていた学年でもない」
3年生から私設リーグ(FORZAリーグ)に参戦し、4年生の終わり頃から徐々に遠征試合が増えていった学年です。
また、現中学3年生が6年生だった時の全日本予選で、トリプレッタBに0-1で敗れた経験から、
「トーナメント形式で一度負けたら終わり」の戦い方に対する教訓を得ました。
さらに、現中学2年生・現中学1年生の全日本や練習試合での経験も含め、それらすべてが今回に生きており、
クラブ全体で積み重ねてきた結果だと言えます。
③ チームがうまく機能した要因(構造)
この学年は、
「メンタル面で強くチームを率いる選手」
「リーダーを支える選手」
「皆から好かれ、多少いじられても意に介さない選手」
「自分に厳しく、真面目に取り組める選手」
といった、タイプの異なる選手がバランスよく揃っていました。
根本としては、真面目な選手が多く、練習への取り組み方やコーチ陣の連続性・反復を重視したメニューと合致していた点が、
チームとしてうまく回った要因だったと感じています。
④ 明確になった課題
① 個の育成
・ブロックトレセン選出は6年生GK篠宮壮悟のみ
・個の育成という点は、今後さらに課題になると考えられる
→ 低学年の平日練習を新設するなど、低学年からの強化をさらに進めていくことが重要
② フィジカル・生活面
・身体の大きさは遺伝要素が大きく、限界はある
・食育は地域柄、すでに意識の高い家庭が多い
一方で、就寝時間を早めることは、こちらからの声掛けで改善できる部分だと感じています。
⑤ 環境についての考え方
上手い選手が多い環境にいることは大切ですが、それはトレセンなどでも経験できます。
それ以上に大切なのは、
「自分がチームの中心となり、上手く・強くなろうと努力できる環境」
に身を置くことだと感じています。
高学年の選手を見ていると、その方が成長率は高いと感じます。
元々の能力や、親に環境を準備してもらうことよりも、自分が上手くなりたいと思える環境が最も重要です。
強いチームに行くのは、中学生・高校生になってから。
そこで勝負できるように、今は自分自身で努力してほしいと思います。
⑥ 成長をマラソンに例えると
マラソンで言えば、まだ序盤の10km程度。
序盤で先頭に立つと、「すごい」と言われ、勘違いしたり、余力を削ってしまい、
後半に失速・バーンアウトしてしまう選手は多くいます。
一方で、序盤で第2集団にいても、余力があれば逆転は十分可能です。
今の時点で、変な劣等感を持つ必要はありません。
今はゴールではありません。
「今、強いチームにいること」がすごいのではなく、
結果を出しているのは頑張っているからなので「よく頑張っているね」とは言えますが、
まだゴールしていない段階で「すごいね」は違うと考えています。
⑦ クラブ全体としての一年
2024年度は様々なトピックがありましたが、
クラブ全体として、ピラミッドがより広く、より高くなった一年だったと思います。
頂点は6・5年生TOPチームが大きく引き上げてくれました。
ただし、土台が狭ければ頂点は高くなりません。
土台である低学年が広く盤石な基盤を築いていたことが、
今回の結果に繋がった大きな要因だと思います。
⑧ 低学年育成に対する考え
元々2ndチームだった5年生が、全日本中央大会の舞台に立っている姿を見ると、
低学年からエリート化するよりも、子どもたちのやる気スイッチを入れて挙げられるような、
子ども自身が本気で頑張りたいと思えるような指導を心掛けたいと感じています。
➈ 千駄谷SCが目指すクラブ像/クラブイズム(まとめ)
中央大会に進出したからといって、
千駄谷SCが急に強豪クラブになったわけではありません。
また、上手い選手を集めて勝つことだけを目指すクラブでもありません。
サッカーがまだ下手でも、
「上手くなりたい」という向上心があれば成長できるクラブ
そのような選手が集まり、
皆で高め合い、皆で高みを目指すクラブでありたいと考えています。
6年生たちが示してくれた姿勢を、ぜひ後輩たちにも引き継いでもらえたらと思います。
クラブ関係者は『総括と今後の指針(クラブ内部用)』を「プライベートモード」で閲覧可能です。


